
ー札幌市男女共同参画センターとの関わりのきっかけは何でしたか?
かれこれ20年前に職員として閉館間近の女性センター配属となって、現センターのオープンに向けた仕事を任せてもらったのが最初です。その1年前、私は新卒で民間企業に就職したものの、女性社員へのセクハラやパワハラの現実にショックを受けて退職。再就職に望みが持てずにいたところに協会の採用試験を知り、女性センター勤務を志望しました。在職当時のキーワードは「女性のエンパワーメント」で、ボランティアさんたちと過ごした時間は濃密でしたし、男女共同参画ワークショップでセンター内に留まらず外に出て様々な団体や学校、企業に出向いてジェンダー平等を広め始めた頃の試行錯誤の時間は貴重な経験です。
ーセンターのどのようなミッションや価値観に共感して、継続しておつきあいしてくださっていますか。
女性支援は時に弱者は女性だけではない等さまざまな考えから批判を受けることがあります。それでも女性が抱える困難から目をそらさず、いつでも温かい眼差しで事業を続けられていることに共感と感謝の気持ちがあります。というのも、私は退職後に道内の地方都市で暮らして地域のジェンダー意識に悩むことが多々ありました。そんな時にセンターの活動や女性たちの活躍は心の支えでした。悩んだら頼れる場所がある、話を聞いてくれる人がいる、そう思えるだけで日々の生活に力が湧きました。だから私もその一部を担いたいとの思いがあります。
ーセンターと関わるようになって、何か感じるようになったこと、変化などはありましたか?
女性なんだから、結婚したんだから、母親なんだから、のプレッシャーを感じたとき、自分が我慢すればいいとは思わないようにしています。周りにいる人とジェンダー意識について話し合う絶好のチャンスだと思っています。
ーセンターの弱み、改善してほしいところはなんですか。
男女共同参画センターの活動が女性だけに有用なのではなく、あらゆる方々の生きやすさに繋がっていることをもっともっとたくさんの人に知ってもらいたいですね。これからも仲間を増やしながら活動を続けていって欲しいです。そして札幌の気運を道内全体に送り込んでください。
ー私たちは、ジェンダー平等の実現を目指していますが、熊谷さんにとってジェンダー平等が実現された社会というものはどのような景色だと思いますか。
どこにいても、誰といても「自分の幸せは自分で決める!」が、堂々と当たり前にできれば、自分も他者も大切にできると思います。
