2025年9月11日(木)に開催された「#SAPPORO DIVERSITY FORUM 絶望から希望の大地へ~ジェンダー課題解決の鍵は企業にある~」
トークセッションの様子を少しご紹介します。
このトークセッションは誰もが安心して参加できる場づくりを目指すNoMaps のDE&Iの取組に共感し、企画されたものです。
当日はたくさんの方に参加いただき、熱気あふれる空間のなかで、転がして出た目でトークテーマが決まる予測不能の「サイコロトーク」で語り合いました。
【コーディネーター】黒井 理恵さん(株式会社アスノオト 取締役)
【ゲスト】 森 さやか さん(HTB北海道テレビ放送アナウンサー)
【ゲスト】 嘉屋 雄大 さん(株式会社キットアライブ 代表取締役社長)
【ゲスト】 小林 元 さん(株式会社IMPROVIDE Co.,Ltd.代表取締役)
《コーディネーター 黒井理恵さん》 ダイバーシティやジェンダーの話をしようとすると、怒られるんじゃないかと身構えてしまう人もいるので、もっと気楽に、安心して話せるようにサイコロトークを企画した。 人手不足、人材を選べない状況の中で、企業の経営戦略としてジェンダーのことを取り入れないと会社の未来はないと言ったところまで、未来を想像して本当はみんなで理解していけるといい。経営者がアンテナの感度を上げてこの問題に気付けるかどうか。
《ゲスト 森さやかさん》 HTBアナウンサー。社内でダイバーシティを推進する部ができた時からダイバーシティの推進をやってきた。ダイバーシティ部などの取り組みから社内の環境はかなり変わってきたことを実感す るが、停滞を感じる時もある。
〇取材活動の中で北海道のジェンダー課題を何とかしたいと思うようになり、ジェンダーコレク ティブ北海道という団体に参画し活動するようになった。ジェンダー課題を考えると、女性管理職 の◯◯%を達成しなきゃいけないと言ったところで足踏みをしているように思う。
〇テレビ番組など何気なく目にするものからの性別役割分担への刷り込みも大きい。アニメなどに登場する「お母さん」は専業主婦であることが多い。また、大人が与える「おもちゃ」が子供のジェンダー観に影響するという話もある。男の子には ブロック、女の子にはぬいぐるみ。ブロックは空間認知能力に影響があり理系の能力が育ち、ぬいぐるみだとコミュニケーション能力が育ち文系に。理系の女性を育てる教育など、保護者や教育の影響は大きい。
〇ジェンダーアワードに自社でエントリーしようと思ったので、現在社内の先輩や同僚、後輩たち にヒアリング中。自分の知らない思いがけないエピソードを色々聞くことができた。自分の会社の魅力や素敵なところを改めて知ることができた。アワードへのエントリーがきっかけとなり、自社の価値を再発見できた。
〇何気ない会社の取組が働きやすくするきっかけになる。例えばドリンクサーバーを置いたこと でお茶出し(女性の性別役割分担)がなくなった企業の話を聞いた。
〇ジェンダーアワードを考えるにあたり、この3ヶ月で道内 200社以上の企業の方たちに会い話を伺ってきた。「それぞれの業界の経営者勉強会などでジェンダーの話題を是非取り入れて下さい」と経営者の方に伝えると「ジェンダーの話って盛り上がらないんだよね」と言われてしまう。けれども「今こうして私とジェンダーの話題でディスカッションしたことはいかがでしたか?」と尋ねると「確かに。すごく楽しかった」という返事が返ってくる。 自分の身近な例や話ができると、共感や様々なアイデアが生まれてくるのだと思う。
〇会社の具体的な小さな取組の話が、一番人の心を動かすと思った。
《ゲスト 嘉屋雄大さん》 キットアライブという社名にかけてキッズアライブという取り組みをしている。社員に独自の子供手当を支給するという取り組みはどこでもやってるかもしれないが、併せて支給した額と同じ金 額を地域にも還元する取組をやっている。最近だと学生を支援する札幌市の活動に寄付した。自社が成長すればいいということではなく、自社だけじゃなく地域も成長しなくては結果として地域の繁栄には繋がらないというのが自分の考え。この取り組みがもっと他の会社にも広まってほしいと思っている。
〇(森さんのジェンダーに関する決めつけの話を受けて)IT業界はAIの登場により大変革を迎えており、プログラムはAIが書き、技術者に求められる要素はクライアントやチームとのコミュニケーション能力の方が高まるのではないかと思う。
〇(森さんのドリンクサーバーの話を受けて)うちの会社はお茶出しはしない。ペットボトルを出す 習慣があるが、来客者に渡すペットボトルも僕は自分で持っていってお客さんに渡すようにしてい る。
〇うちの会社にドリップコーヒーを置いた。すぐにコーヒーは抽出されないので、待つ時間ができる。待つ時間に雑談できるきっかけをつくるようにしている。
〇お互いにいろんなこと言い合える環境になっているかということは難しいことだが、うちの社内 では毎月経営者と管理職、一般社員がグループになって「こういうことをやりたい」「これはやめたい」ということをざっくばらんに話す時間をつくっている。その場で出てきた意見を早速実行する環境作りを行っている。
《ゲスト 小林元さん》 デザイン会社を経営。道の駅当別や池田食品の豆菓子、カルビーのビーノ等のクリエイティブを担当。
〇自分は社会人経験がなく、働きやすくするためにあったらいいなと思うことをやってきた。そのような思いで始めたパパママ採用も10年経つが、採用したメンバーが辞めずに今も働き続けてく れている。
〇(森さんのジェンダーに関する決めつけの話を受けて)うちの会社は女性社員の方が多い。自分たちの仕事は家でもできる仕事ではあるが、コミュニケーションをデザインするのが目的なのでチームで仕事をする意味や意義を考えながら働くことを、みんなで進めている。そうすれば、補い合う必要がでてくる。
〇(黒井さんの未来を想像する話を受けて)クリエイターとしてのアイデアの限界は45歳で終わるという話を聞いたことがある。クリエイターという業界であれば常に気にするところだが、違う分野の人からするとアンテナを張りながら働いている人は少ないのかもしれない。快適な場所に身を置き過ぎず、知らないことや興味のない場にも飛び込んでいくことで気づけることもある。ジェンダーの話だけではなく、どんなことにもそういう意識が必要。
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札幌で働き、札幌で暮らすあなたと一緒に。
ジェンダー平等とダイバーシティの実現にむけ、未来を変えたいあなたのために、急速に変化する時代に対応するスキルを身につけるための様々なプラグラムを実施します。
第1回目は、NoMaps CONFERENCE DE&Iラウンジとのコラボ企画
「絶望から希望の大地へ〜ジェンダー課題解決の鍵は企業ある~」をテーマに、
企業内の男女間の格差をどのように解消していくのか、そしてその実践が北海道の当たり前を変える力になるために、企業が取り組むべき必要な方策について考えます。
- 【詳細】
- 日時:2025年9月11日(木) 15:00~15:45
- 会場:ACU(札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45 16階)
- 対象:経営者・管理職・人事担当者 / 10名
- 参加費:無料
- お申込みはこちら

【コーディネーター】黒井 理恵さん(株式会社アスノオト 取締役)
名寄市在住。株式会社アスノオトで新しいスタイルの市民大学「さとのば大学」の運営に携わるほか、全国各地でファシリテーターとして未来創造のためのサポートを行っている。NoMaps(北海道)実行委員。

【ゲスト】 森 さやか さん(HTB北海道テレビ放送アナウンサー)
HTB北海道テレビ放送アナウンス部マネージャー兼ワークライフバランス・ダイバーシティ推進部。ジェンダー課題解決を目指す「ジェンダーコレクティブ北海道」に参画し、課題を可視化し、取り組み事例を募集するアワード「NEWRAIL」の企画、開催を担う。
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【ゲスト】 嘉屋 雄大 さん(株式会社キットアライブ 代表取締役社長)
2016年株式会社キットアライブ設立。「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」をビジョンとして掲げ、社名は「Kita」と「Live」を組み合わせた「北に生きる」に由来。2022年札証アンビシャス上場。所在地や規模に関わらず、日本全国の企業にSalesforceおよび自律型AIの導入を支援中。

【ゲスト】 小林 元 さん(株式会社IMPROVIDE Co.,Ltd.代表取締役)
クリエイティブディレクター。北海道の食・観光・地域を軸に、企業から農家まで多様な規模のブランディングを手がける。「子育てしながら働きたい」を積極的に応援するため「ママパパ採用」に取り組み中。
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【NoMaps CONFERENCE DE&Iラウンジ】
DE&Iラウンジではフェムテック北海道によるトークセッションも。
ラウンジに参加するだけで、札幌のDE&Iのキーマンと繋がれるチャンスです。
9/11(木)13:45~17:00
ACU(札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45 16階)
※有料エリアのため、入場にはNoMapsパスポートが必要です。